ぽこあポケモンでは、水や扉、センサーなどを組み合わせることで、
ちょっとした回路のような仕組みを作ることができます。
今回はその仕組みを使って、ゲームの中に 2進数の足し算をする電卓 を作ってみました。
少しお勉強っぽい内容になりますが、
仕組みが分かると「こんなこともできるのか」と遊びの幅が広がると思います。
気になる方は、ぜひ読んでみてください。
ぽこあポケモンで作った2進数電卓
緑のランプが1桁目、赤のランプが2桁目を表しています。
左右のスイッチが入力となり、その入力に応じた計算結果が 2進数でランプに表示されます。
電卓の全体構造

この回路は、実は AND回路とXOR回路 を組み合わせて作っています。
電卓の仕組み(簡単に)
1桁の2進数の足し算は、以下の表の関係になっています。
| 入力1 | 入力2 | 結果 |
|---|---|---|
| 0 | 0 | 00 |
| 0 | 1 | 01 |
| 1 | 0 | 01 |
| 1 | 1 | 10 |
このとき
- 1桁目→ XOR回路
- 2桁目 → AND回路
で表現できます。
| 入力1 | 入力2 | AND(2桁目) | XOR(1桁目) |
|---|---|---|---|
| 0 | 0 | 0 | 0 |
| 0 | 1 | 0 | 1 |
| 1 | 0 | 0 | 1 |
| 1 | 1 | 1 | 0 |
- 1桁目は、入力が違うときだけ出力が1になる
- 2桁目は、両方の入力が1のときだけ出力が1になる
AND回路やXOR回路については、こちらの記事で詳しく解説しています。
回路の構造

全体をそれぞれ役割のパーツに分けると
- 入力1
- 入力2
- XOR回路
- AND回路
の4パーツに分割できます。
入力1と入力2について
この電卓では、左右にあるスイッチが 入力1 と 入力2 になっています。
スイッチを押すと、水が流れて 対応する入力ラインが満たされる仕組みになっています。
入力1を押した状態

入力2を押した状態

入力1のボタンを押すと、入力1の通路に水が流れ、
その水を AND回路とXOR回路のセンサーがそれぞれ検知します。
入力2も同じ仕組みで、入力2の通路に水が流れると、
AND回路とXOR回路のセンサーが反応します。
つまり、この電卓では
- 入力1の水
- 入力2の水
という 2つの信号を使って、
AND回路とXOR回路が計算を行う仕組みになっています。
XOR部分の仕組み
まずは XOR回路(1桁目) の動きを見てみます。
XOR回路は、
「入力がどちらか片方だけのときに1になる」
という特徴があります。
つまり、
- 入力が無い → 0
- 入力1だけ → 1
- 入力2だけ → 1
- 両方入力 → 0
という動きになります。
それぞれ実際の回路の動きを見てみます。
入力なし

どちらの入力にも水が流れていない状態です。
この場合、XOR回路のセンサーは反応しないため、
1桁目のランプは点灯しません。
入力1のみ

入力1のボタンを押すと、入力1の通路に水が流れます。
この水をXOR回路のセンサーが検知するため、
1桁目のランプが点灯します。
入力2のみ

入力2のボタンを押すと、入力2の通路に水が流れます。
入力1のときと同じように、
XOR回路のセンサーが反応するため、1桁目のランプが点灯します。
入力1と入力2の両方

両方の入力に水が流れると、
二つの扉が閉まるため、水を通さずXOR回路のセンサーは反応しません。
そのため、1桁目のランプは消灯します。
このようにXOR回路は
| 入力1 | 入力2 | ランプ(1桁目) |
|---|---|---|
| ON | ON | 光らない(OFF) |
| ON | OFF | 光る(ON) |
| OFF | ON | 光る(ON) |
| OFF | OFF | 光らない(OFF) |
という動きをします。
つまり、この箇所では 「1桁目の計算結果」 を表現していることになります。
AND部分の仕組み
次に AND回路(2桁目) の動きを見てみます。
AND回路は、
「両方の入力があるときだけ1になる」
という特徴があります。
つまり、
- 入力が無い → 0
- 入力1だけ → 0
- 入力2だけ → 0
- 両方入力 → 1
という動きになります。
それぞれ実際の回路の動きを見てみます。
入力なし

どちらの入力にも水が流れていない状態です。
この場合、AND回路のセンサーは反応しないため、
2桁目のランプは点灯しません。
入力1のみ

入力1だけに水が流れている状態です。
AND回路は 両方の入力がそろったときだけ反応する ため、
この状態ではセンサーは反応せず、2桁目のランプは点灯しません。
入力2のみ

入力2だけに水が流れている状態です。
この場合も入力は1つだけなので、
AND回路のセンサーは反応せず、ランプは点灯しません。
入力1と入力2の両方

両方の入力に水が流れると、
AND回路のセンサーが反応します。
その結果、
2桁目のランプが点灯します。
このようにAND回路は
| 入力1 | 入力2 | ランプ(2桁目) |
|---|---|---|
| ON | ON | 光る(ON) |
| ON | OFF | 光らない(OFF) |
| OFF | ON | 光らない(OFF) |
| OFF | OFF | 光らない(OFF) |
という動きをします。
つまり、この箇所では 「2桁目の計算結果」 を表現していることになります。
これらの入力, AND回路, XOR回路の仕組みを使うことで、2進数電卓を作ることが出来ます。
意外とシンプルでしょ?
実際に作ってみると、電卓の仕組みは意外とシンプルです。
基本的な回路を組み合わせるだけで、ゲームの中でも計算を再現することができます。
もっと効率の良い回路も作れると思うので、ぜひいろいろ試してみてください。
せっかく人間がいなくなった世界なのに、また人間の手で機械化させましょう!
良きぽこあ回路ライフを!
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